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いきなり大都会・ロサンゼルスに引っ越してきた田舎者主婦・わにのトホホ日記


by shiro_wani
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わにの読書感想文

 旭屋書店さんから、注文していた本が届いたとお電話があったので、いそいそと取りに行きました。一冊は、日本でも出たばかりの「とりぱん」4巻と、大学院時代のお友達…と、言うにはおこがましいけど…の、河野博子氏の書かれた「アメリカの原理主義」という新書です。早速、読んでみる。

 全米を飛び回っての現地取材と、草の根の人々に至るまでのインタビューの集積を基に執筆された、この現代アメリカ報告、職場は保守的で知られるメディアなのに、ご本人はいたってリベラルという姿勢は、大学院時代から全く変わっておられないと感じました。しょっぱなから、「イスラム原理主義者のテロ攻撃を受け、米国社会は、保守回帰を強めた」とばっさり切り、昨今の社会現象の底流には21世紀の「アメリカ原理主義」が見え隠れする、と、言い切ります。いよっ、ヒロコさん節、キター!(やんや、やんや)
 公立学校における「忠誠の誓い」や、アメリカにおけるキリスト教の影響、愛国心といった、私も普段から興味のある事柄を、ばっさばっさと切っていく調子には、爽快感すら覚えます。決して、馴染み易くもなければ、軽いトピックではありませんし、膨大な情報量が含まれていますが、流石は新聞記者さん、難しい文章で理屈をこね繰り回すのではなく、簡潔の歯切れいい文章で、さらりと読めてしまいました。

 もう一冊は、「とりぱん」です。読んでいると、白いふわふわしたものを集めてしまったり(私の場合は、アスペンの種だった)、堆肥作りに燃えたり、ミントを茂らせてしまったり、確かにこの作者さんは、私と同じようなことをしていて笑える。コロラドにいた頃なら、鳥の種類も豊富だったし、凍った車のフロントガラスをこそぎ落としたりしたなぁ、と、思い出して少しメランコリーになったり。不凍液っての、あれウソだよね。氷点下二十度くらいなったら、いきなり外気に触れた途端、凍るよ!

 一方、ここLA.たとえ隣家のハイビスカスが未だ満開であろうとも、うちのブーゲンビリアが真っ赤であろうとも、です。昼間はタンクトップでも、朝顔が咲いていても、秋だといえば秋なんです。 夏の間は、開店休業状態だった我が家のちっこい裏庭の餌箱にも、小鳥たちが訪ねて来るようになりました。いつもタムロしているのは、山鳩にすずめ。漫画にも「まずはご近所の皆さんを常連さんに」とあったし、まずは出足上々といえましょう。ステラーズジェイや、尾っぽの長いモッキングバードも、よく来ます。みな、粟ひえは嘴でぶっとばし、ひまわりの種だけを選って食べていくので、餌箱の下が雑草天国になってます(TT) よーするに、ひまわりの種だけ買って来りゃいいのね。はいはい、判りましたよ。今後そうさせていただきます。このグルメどもめ!

 山鳩などは、なんだかすっかり住み着いているようで、この間、玄関で座ってるんで、怪我でもしたのかと驚いた。近寄っても逃げる気配もないし、保護してASPCAに連絡をと、思って、手を出したら、何事も無かったように飛んで行きました。あんた、ちょっと神経図太過ぎないか?山鳩はよく、餌箱の下の草むらでもたむろしています。犬が通りかかっても知らん振り。鳩さんたちが大胆なのか、うちの犬たちが間抜けなのか。チップよ、あんた、一応は鳥猟犬だろ…(遠い目) そして猫は、出窓からそんな鳥たちを見て、カチカチ歯を鳴らし、「アタシ、欲求不満よっ!」と、ドッグフードをやけ食いしています。

 この漫画は、たとえ都会の真ん中に住んでいても、自然を「appreciate」する気持ちを教えてくれるような気がします。しっかし、こんなにお手軽に、日本の本が手に入っちゃうなんて、やっぱ凄いわ!
by shiro_wani | 2007-11-03 16:48 | 本、映画