いきなり大都会・ロサンゼルスに引っ越してきた田舎者主婦・わにのトホホ日記


by shiro_wani
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スチームバンク・ファンタジー

 昨日は、ここのサーバーが一日中メンテナンスのため、サービス中止していましたが、私も風邪がぶり返し、ひねもすゲホゲホしていました。若息子も同じく風邪引きで寝ており、わに夫はオフィスに行ってしまったので、上息子は一日中好きなだけPCゲームで遊べて、たいそうハッピーだった模様。今日は家事をほっぱらかし、ごろごろと布団に包まって、古本屋さんでゲットした古い早川文庫のSF、ティム・パワーズの 「奇人宮の宴」と、シオドア・スタージョンの「人間以上」を読む。どちらも初読。ちょっとネットで検索してみると、二冊とも絶版になっているようで、一冊1ドルはお買い得だったみたい。「イリューニュの巨人」を売っ払った直後に、希少価値があると知って、ちょっぴり後悔だったのだけど、ま、いいか。「奇人宮の宴」は、世紀末後のLAを舞台にしたカルト教団から昔の恋人を奪還し夜討ちする男のお話、「人間以上」はミュータントSFの先駆けの一つといわれ、双方とも内容は結構どろどろしてるのに、ラストがみょ~に爽やかなのが呆気に取られるw

 それにしても、古いSFやファンタジーが、軒並み絶版になっているのは、寂しいことです。ハリポタの人気で、ファンタジー作品が増えたとはいえ、結局は魔法やヴァンパイア、超能力などの特殊能力を持ったエリートが主人公の、いわば「スーパーパワーもの」シリーズが多いような気がします。私は、そういったタイプはあまり好みではないので、昔の作品をひっくり返しては懐古厨と化しているのですが、息子達が今ハマっているシリーズは、先のティム・パワーズのような「スチームバンク」系な感じもあって、期待は大。「スチームバンク」とは、近未来を描いたサイバーバンクに対して、過去の世界的な舞台のSFやFT。文明の後退した「北斗の拳」の世界なんかも、この分野に含まれます。サイバーバンクの世界が現実になってしまった今のSFには、イマイチ物足りなさを感じる私には、歴史的な舞台に突拍子の無い設定の組合せに、ワクワクします。

 若息子のお気に入り「Vanpirates」が、正にそんな設定で、内容はタイトル通り、ヴァンパイアなパイレーツが活躍する海洋もの。その時代設定は21世紀末にも関らず、15-6世紀のような世界なのです。まだまだシリーズ序盤ですが、今後の展開が楽しみ。上息子のほうは「パーシーとオリンピアン達」シリーズが好き。こちらは、現代に生きるポセイドンの息子、14歳のパーシー君が、何かと面倒を起こすギリシア神話の面々を相手に奮戦するファンタジー。年の近い主人公、パーシーに共感するところも多いようです。

 思えば、ハリポタ・シリーズだって、時代は現代とはいえ、全てが、孤立したヴィクトリア朝的な学校の中での隔離された世界でのお話で、インターネットもコンピュータも存在しない世界。ある意味では、これもスチームバンクなのかも?
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by shiro_wani | 2007-11-19 03:12 | 本、映画